研究課題
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戦後日本が高度成長を達成することができた要因の一つは、戦前から生じた長期的な出生率の低下による年少人口の減少と、生産年齢人口の増加にあるとされている。本課題では、このような戦前日本における人口変動に係る、家計による意思決定のメカニズムを研究した。そのためにまず、1920-30年代における都市家計についてのデータ・ベースを、複数の統計資料から構築した。そして、人々の健康状態や栄養摂取量の変化、出生率や死亡率に影響を与えた要因の特定、公衆衛生政策等が人口の変動に与えた影響などを分析した。
日本経済史