本研究では、日本と欧州の大学が連携して実施する人文・社会科学系の大学院レベルのダブルディグリー・プログラム(DDP)の質の評価を学生の学修経験の視点から評価することを目的に、3つのリサーチクエスチョンを明らかにした。1)DDPで留学する学生はどのような学修経験やプロセスを経るのか。2)学修経験やプロセスは留学先の文脈や本人の特性によりどう異なるのか。3)学生が得た学修経験や成果がプログラムの教育目的や効果と整合性がない場合、何が原因でどのように改善できるか。質の改善・保証に向けた文脈特有、及びプログラム共通の課題を考察した。
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