研究課題/領域番号 |
26885062
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
相良 翔 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (40736469)
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研究期間 (年度) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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キーワード | 更生保護 / 犯罪・非行からの「立ち直り」 / 介入 |
研究実績の概要 |
①更生保護施設職員は在所者の社会復帰に向けてどのような介入を、どのように行っているのか、②更生保護施設職員による介入が更生保護施設在所者にどのような影響を与えているのか、という2点に関して調査を行うことが本年度の目的であった. 採択後から、首都圏にある更生保護施設Aには月に1~2回ほど、地方都市にある更生保護施設には2月に1度程度訪問し、インタヴューを中心に調査を行った。更生保護施設Aでは職員3名と在所者1名に対するインタヴュー調査を行った。更生保護施設Bでは職員3名、在所者4名に対するインタヴュー調査を行った。また更生保護施設B退所者1名に対して、継続的なインタヴュー調査を行った。インタヴュー調査に複数回協力いただいた方もいる。基本的にインタヴュー録音は業者に依頼して文字化している。 インタヴュー調査と並行して、国内や欧米圏における更生保護に関する研究・文献を収集し、レビューを行い、我が国の更生保護における介入と欧米圏の更生保護における介入との相違点をふまえながら把握することを試みた。また、現代社会論に関する文献を収集し、レビューを行い、研究目的③を達成する上での準備も行った。。 これまでの調査を踏まえて、更生保護施設職員の介入において「ケア」と「コントロール」のバランスが課題となっていた。また、その課題は受けた更生保護施設在所者の今後の生活に対して複合的影響があることがわかってきた。現在は学会発表(次年度の6月、11月)や投稿論文の執筆に向けた作業に取り組んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究目的①と②に関しては上記の区分があてはまる。最大の理由は、更生保護施設AとBより全面的な協力が得られたことである。次年度以降の本格的な調査データ整理・分析に向けて、貴重な調査データを収集することができた。実際に次年度での成果報告や研究目的③に向けて動き出している。
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今後の研究の推進方策 |
フィールド調査を継続しながら、本年度は成果報告に重点をおいて研究活動を行っていく。
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