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2015 年度 実績報告書

選択行動・意思決定現象への進化論的モデルの展開

研究課題

研究課題/領域番号 26885075
研究機関明星大学

研究代表者

丹野 貴行  明星大学, 人文学部, 助教 (10737315)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード実験心理学 / 行動分析学 / 選択行動 / 強化スケジュール
研究実績の概要

「選択行動・意思決定現象への進化論的モデルの展開」と題された本申請では、選択行動・意思決定研究における標準モデルとされている「価値(Value)」への問題を提起し、その代替案として、進化論の視点を取り入れたコピーイスト(copyist)モデルを提示することであった。前年度に引き続き、「切り替え遅延」(選択肢を切り替えた直後に報酬が呈示されることで切り替え行動が増えるが、これを抑える手続き)、「切り替え所要時間」(選択肢を切り替える際にどれぐらいの時間を要するか)、「スケジュール」(報酬呈示が行動頻度に依存するタイプと時間経過に依存するタイプ)といった重要変数に関わる先行研究のデータを次々と整理した。そしてそれらを説明するために、Tanno & Silberberg (2012) で提示したコピーイストモデルを修正した。具体的には、これまでのモデルでは、選択肢の位置(どの選択肢に反応するか)と反応時間(どのくらいの速さで反応するか)の2種類のみに注目していた。本研究では、この2つに加え、次の反応は現在選択している選択肢と同じか、それとも他方に切り替えるか、という情報も加味するよう修正した。この修正版コピーイストモデル(コピーイストモデルIIと命名)は、これまで以上に、選択行動・意思決定の実験場面で得られてきた多くのデータの説明を可能にした。以上より本研究では、選択行動。意思決定現象を説明する新たなモデルとして、進化論の視点を取り入れたコピーイストモデルを提示することに成功した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The copyist model and the shaping view of reinforcement2015

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Tanno, Alan Silberberg, Takayuki Sakagami
    • 雑誌名

      Behavioural Processes

      巻: 114 ページ: 72-77

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.beproc.2015.02.009

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 強化スケジュールによる行動の制御と解析-IRTの分析から見えるもの2015

    • 著者名/発表者名
      坂上貴之, 丹野貴行
    • 雑誌名

      行動分析学研究

      巻: 30 ページ: 69-75

  • [学会発表] 並立VRVI及び並立VRVRスケジュール下でのコピーイストモデルIIの振る舞い2015

    • 著者名/発表者名
      丹野貴行
    • 学会等名
      日本心理学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2015-09-22

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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