研究課題
研究活動スタート支援
本研究の目的は、史資料研究および沖縄と韓国におけるフィールド調査研究を通して、戦争記憶空間が有効な継承・教育メディアになりうる条件および教育的援助の在り方を解明することにある。研究成果としては、次の2点が導き出された。①「戦争の記憶」が「われわれ」と「彼ら」という人々の思考に暗黙に引かれた境界線をまたぎ越す形で継承されるときに、共生知として体得される。②境界線のまたぎ越しは、ナショナルメモリーの継承内容から排除される「不在の人々」想起によってもたらされる。
社会科学