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2015 年度 実績報告書

自転車運転時のセルフイメージと実行動の乖離およびその「気づき」による行動の改善

研究課題

研究課題/領域番号 26885100
研究機関早稲田大学

研究代表者

中村 愛  早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (80735382)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード自転車 / 事故 / 違反 / 一時停止行動 / メタ認知 / セルフイメージ
研究実績の概要

一連の研究は,自転車利用者が違反(特に一時停止義務違反)をする理由の解明と行動の改善を目指すものである.平成27年度は主に次の2点を実施した.
1. 自動車を対象に行った先行研究では,一時停止交差点の通過行動について,誰が運転しているかがわからないように加工した映像を運転者本人に見せると,自分の運転を批判することや映像の運転は普段の自分の運転よりも危険であると評価することが指摘されている.これらの自己評価バイアス(セルフイメージと実行動の乖離)が自動車だけではなく自転車の場合も見られるかを明らかにするために,前年度の実車実験時に撮影した通過映像を用いて実験参加者20名を対象に対面実験を行った.統計的検討の結果,自転車の場合は自動車の場合に比べて自己評価バイアスがあまり見られないことが明らかになった.インタビュー調査を行ったところ,「一時不停止が違反であることは知っているが,一時停止しなくても危険だと思わない」と話す実験参加者が多かった.自分の通過行動を適切に評価できる・できない以前の問題として,安全運転のための規範の形成が必要であることが示唆された.
2. 前年度に撮影した通過映像を用いて,同一人物による優先側および非優先側運転時の通過行動の違いを分析した.統計的検討の結果,優先側に比べて非優先側運転時は,自転車と自動車ともに交差点の確認回数が多く,自転車と自動車ともに交差点の確認時間が長かった.一方で,通過時間は自動車の場合は長かったにもかかわらず,自転車の場合は短かった.したがって,自転車の場合はたとえ非優先側を走っていることを意識していても速度を落とさないことが明らかになった.
以上の研究成果は,論文および学会発表により報告を行った.

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 同一運転者の自転車および自動車利用時の一時停止交差点通過行動の違い2015

    • 著者名/発表者名
      中村愛・島崎敢・伊藤輔・石田敏郎
    • 雑誌名

      人間工学

      巻: 51 ページ: 351-357

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Driving behaviors at a crossing with and without right of way by the same person2016

    • 著者名/発表者名
      Nakamura, Ai・Shimazaki, Kan・Ito, Tasuku・Ishida, Toshiro
    • 学会等名
      the 31st International Congress of Psychology
    • 発表場所
      PACIFICO Yokohama, Japan
    • 年月日
      2016-07-24 – 2016-07-29
    • 国際学会
  • [学会発表] 同一運転者による自転車および自動車利用時の一時停止交差点通過行動の違い2015

    • 著者名/発表者名
      中村愛・島崎敢・伊藤輔・石田敏郎
    • 学会等名
      日本人間工学会第56回大会
    • 発表場所
      芝浦工業大学
    • 年月日
      2015-06-13 – 2015-06-14
  • [学会発表] 自転車利用者の一時停止交差点通過行動の自己評価バイアス2015

    • 著者名/発表者名
      中村愛・島崎敢・伊藤輔・石田敏郎
    • 学会等名
      日本交通心理学会第80回大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2015-06-06 – 2015-06-07

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公開日: 2017-01-06  

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