-『Coal Mine Safty Service』の1955~1965年分をデジタル化し,アーカイブすることができた。また内容を分析したところ,事故の前後で大きな変化がなかったことが示唆された。戦後に起きた炭鉱事故の中では世界最悪と言われ,事故当時,社会的に大きな話題になり,地元住民にとっては忘れ難い負の記憶となっている。にも関わらず,炭鉱の保安教育を扱う専門雑誌に目立った特徴が見られないのは何を意味するのか(その変化を見落としている可能性もある)。 -小樽市での聞き取り調査では,歴史遺産を活用したまちづくり活動に携わる地元住民に聞き取り調査を実施した。地域経済の礎となった小樽の歴史遺産であっても,時には小樽が衰退した象徴と見なされ,保存する声は少なかったという。そうした状況から,以下に市民の意識を変えていったのかという話を伺い,今後の大牟田市・荒尾市の方向性を予想することができるようになった。 -現地関係者との信頼関係を構築し,今後も引き続き,調査に協力をしてもらえる関係を生み出すことができた。
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