本研究において、私はプリーストリーの社会科学の概念を彼の思想全体の中に位置づけることに焦点を合わせた。とりわけ社会科学における実験の位置である歴史に焦点を合わせた。 本研究は以下のような結論に到達した。a) プリーストリーは合理的な議論を通して神の摂理を発見することを科学と見なした。b) 神学と科学の問題はプリーストリーにとってほとんど問題とならなかった。c) 彼は経済学に歴史的アプローチをとり、神の摂理を説明するために仮説を置かなかった。d) 知識の前進は、神の摂理の証明から引き出された。e) 新たな知識を用い技術や産業が前進し改良がもたらされ富の蓄積がもたらされる。
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