高分子鎖中に1つのみ輪成分を有する高分子[2]ロタキサンの動的特性を明らかにし、高分子上で輪成分の局在位置を制御する新たなロタキサンスイッチを開発した。この高分子[2]ロタキサンの輪成分にさらにポリマー鎖を導入することで動的なロタキサン構造を結合点に有する種々の空間連結型高分子を合成し、その輪成分の位置を制御することで高分子鎖のトポロジーが変化するトポロジー変換システムを構築した。すなわち、ロタキサンスイッチというナノスケールの動的挙動が高分子材料そのもののマクロな物性へと影響を与えるような動的応答材料の開発に成功した。
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