光電場の位相が固定された、パルス幅6 fs(1.3サイクル)、瞬時電場強度100 MV/cmにおよぶ極限的な赤外パルス光源を開発し、多体電子系(固体)を対象に、光の高周波強電場が導く極端非平衡を実験的に検証した。>10 MV/cmの高周波強電場が駆動する電荷の局在化(動的局在:電荷の移動積分tの減少)として、(TMTTF)2AsF6(電荷秩序系)におけるプラズマ周波数ωp(∝√t)の減少、α-(ET)2I3(電荷秩序系)における光誘起金属→絶縁体転移(電荷の局在化)、κ-(ET)2X(ダイマーモット系)の金属‐絶縁体相境界における光誘起モット転移(ダイマーの安定化:金属→絶縁体)を観測した。
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