1900年から2015年までの116年間を対象期間とし、系統誤差補正された全球海上風データセットを作成した。作成された海上風データセットはエルニーニョ・南方振動、インド洋ダイポール、Pacific Decadal Oscillation、North Atlantic Oscillation など主要な経年から数十年規模の気候変動モードに伴う大気下層循環変動を良く捉えており、気候変動研究に有用なデータセットになると考えられる。これまで明らかにすることが難しかった20世紀前半の太平洋気候シフトについても海面水温や海面気圧の変化と物理的に整合していることが分かった。
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