研究期間の2年間に渡り、ディリクレL-関数の単純零点の割合の評価と、保型L-関数を2次指標でツイストした関数の中心点上の値の平均の評価の研究を行った. 前者の研究では一般リーマン予想の仮定の下で原始的指標に付随するディリクレL-関数の零点のうち93%程度が単純であることを示した. 後者の研究ではいくつかの仮定の下で、対象となるL-関数の平均が予想されている大きさで上から評価できることを示した. これらの研究成果は国内の研究集会で発表した. また、研究内容をまとめた論文をそれぞれ国際誌に投稿し、いずれも掲載が確定した.
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