高波長分解能(0.1 nm)の分光器を用いてカリウム定量実験を行った。レーザーエネルギーが20 mJ以上あれば300 ppmという低濃度の試料からもK輝線が検出できた。これは、Kに乏しい月面高地の岩石や、火星隕石に対してもKを検出できることを示唆する。また、10-35 mJのレーザーエネルギーに応じて検量線を得て、検出限界を求めた。その結果、エネルギー35 mJでは約5100 ppm、30 mJでは9300 ppm、20 mJでは2 wt%という結果が得られた。また、20 mJのレーザーでも、K濃度が1.8 wt%以上あれば、既知濃度とのずれは20%以下に収まることが分かった。
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