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2015 年度 実績報告書

Poisson積分の最大点と体の形状

研究課題

研究課題/領域番号 26887041
研究機関宮崎大学

研究代表者

坂田 繁洋  宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (30732937)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード中心 / 体 / Poisson積分 / Rieszポテンシャル
研究実績の概要

当該科研費の研究期間中(平成26年度から27年度)に、m+1次元ユークリッド空間の上半空間におけるPoisson積分を、第m+1座標を固定して、m変数関数とみなしたときの臨界点(および最大点)が第m+1座標に関してどのような振る舞いを示すかを研究した。境界条件は体(有界な開集合の閉包)の定義関数で与える。境界条件を定める体の形状と第m+1座標によっては、m変数関数としてのPoisson積分の臨界点は一般には唯一とは限らない。また、m変数関数としてのPoisson積分の臨界点は第m+1座標に関して一般には動く。これらの事実に対して以下の2つの研究成果を挙げた:
(1)境界条件を定める体が凸ならば、第m+1座標に依らず、m変数関数としてのPoisson積分の逆数は上に狭義凸になる。したがって、m変数関数としてのPoisson積分の臨界点は一意に定まる。また、一般に、m変数関数と凸体の定義関数との畳み込みとして得られる関数のべき乗が狭義凸関数になるための十分条件を与えた。
(2)m変数関数としてのPoisson積分の臨界点が第m+1座標に関して動かないための必要十分条件は境界条件を定める体がMagnanini氏と坂口氏によって1997年に導入されたバランス法則をみたすことである。また、次数sのRieszポテンシャル(距離のs乗と体の定義関数の畳み込み)の臨界点が次数sに関して動かないための必要十分条件もMagnanini氏と坂口氏のバランス法則であることを示した。

(1)の研究成果は第62回幾何学シンポジウムで成果発表した。これらの研究成果は論文の形にまとめ、現在、投稿中である。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 5件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 立体灯心の久遠の旅路2016

    • 著者名/発表者名
      坂田繁洋
    • 学会等名
      MZセミナー
    • 発表場所
      宮崎大学
    • 年月日
      2016-02-16 – 2016-02-16
    • 招待講演
  • [学会発表] The locus of illuminating centers2015

    • 著者名/発表者名
      Shigehiro Sakata
    • 学会等名
      Shapes and other properties of solutions of PDEs
    • 発表場所
      京都大学数理解析研究所
    • 年月日
      2015-11-12 – 2015-11-12
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 上半空間におけるPoisson積分の凸性2015

    • 著者名/発表者名
      坂田繁洋
    • 学会等名
      日本数学会
    • 発表場所
      京都産業大学
    • 年月日
      2015-09-15 – 2015-09-15
  • [学会発表] 凸体の立体灯心の一意性2015

    • 著者名/発表者名
      坂田繁洋
    • 学会等名
      第62回幾何学シンポジウム
    • 発表場所
      東京理科大学
    • 年月日
      2015-08-28 – 2015-08-28
    • 招待講演
  • [学会発表] Every convex body has a unique illuminating center2015

    • 著者名/発表者名
      坂田繁洋
    • 学会等名
      首都大学東京幾何学セミナー
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2015-07-31 – 2015-07-31
    • 招待講演
  • [学会発表] PISAの街灯問題から発展する数学2015

    • 著者名/発表者名
      坂田繁洋
    • 学会等名
      数学と諸科学の融合2015
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2015-07-21 – 2015-07-21
    • 招待講演
  • [備考]

    • URL

      https://sites.google.com/site/shigehirosakata

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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