ペプチドを効率的に濃縮する手法として、large-volume sample stacking法とtransient isotachophoresis法を融合したところ、分離能をそこなうことなく最大1000倍程度の高感度化を実現した。また並列化CE-MSについては500nL/min以下と流量が少なければ少ないほど高密度な並列化が容易になることが示唆されたため、低流量を実現可能なシースレス型のCE-MSシステム構築した。内径5μmのキャピラリーを壁厚5μm程度までフッ酸でエッチングすることで、約250 pL/minの超低流量で良好なESIシグナルを得ることに成功した。
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