本研究では、当研究室で最近開発されたQuenchbody(Q-body)を用いた簡便迅速な新規免疫測定法を用いて、多くの癌細胞においてその異常発現が報告されているクローディンを検出することに成功した。 クローディン特異的な抗体遺伝子を用いてQ-bodyを作製し、クローディン精製蛋白質添加時の蛍光強度を測定した結果、精製蛋白質の濃度依存的にQ-bodyの蛍光強度が増加し、最大約3.1倍の蛍光応答が確認された。更に、クローディン発現細胞にQ-bodyを添加した際に細胞膜上に顕著な蛍光が観察され、Q-bodyを用いて簡便に細胞膜上のクローディンをイメージすることができた。
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