高品質の稠密結晶層電極材料を対象にその輸送特性を測定解析した。協力研究者の信州大学手嶋研究室では、フラックス法による単結晶の成長に強みを有しており、LiCoO2などでは比較的大きな単粒子結晶を得ることができる。本研究では同研究室から提供された鱗片状の準2次元的なLiCoO2単粒子結晶の面直方向、すなわちc軸方向の電子伝導につき、交流インピーダンス法で温度変化を測定解析した。また、イオン伝導に関してLiCoO2単粒子を固体電解質および高温まで測定可能なLi-Al合金集電極で挟み込む対称セルを形成し、250℃までのイオン伝導が測定可能な系を立ち上げた。
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