従来の細胞培養においては細胞培養時の初期位置が制御できていないため、細胞発達時に行われいる細胞間コミュニケーションの定量評価ができない問題がある。そこで本研究では、培養空間における細胞の初期位置を制御することにより、細胞発達の定量評価を行うことを目的とし、二次元および三次元空間における細胞の位置制御手法の開発と肺気管支上皮細胞を用いた発達評価を行った。本技術を用いて細胞を一列に並べた状態から気管支上皮細胞の分岐形成を計測したところ,分岐は全て初期細胞群と直交方向に伸びていることが新たに確認できた。
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