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2015 年度 実績報告書

水環境中ヒ素の簡易定量に向けた新規蛍光プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26889054
研究機関中央大学

研究代表者

羽深 昭  中央大学, 理工学部, 助教 (30735353)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード蛍光プローブ / ヒ素 / 簡易分析 / 水環境 / 溶存有機物
研究実績の概要

ヒ素(As)は水環境中に存在する極めて毒性の高い汚染物質であり,世界中の人々の健康リスクを高めている.しかしながら高選択的かつ高感度なヒ素簡易分析法は考案されていない.応募者は最近,蛍光プローブが重金属の簡易分析法に有効であることを実証した.本研究の目的は,水環境中ヒ素の簡易定量に向け,新規ヒ素特異的蛍光プローブを開発することである.具体的には(1)ヒ酸(AsO43-)を特異的に認識し,蛍光特性を変化させる蛍光プローブを開発する,(2)開発した蛍光プローブの性能評価を行う.この蛍光プローブが開発できれば,簡易にヒ素濃度を定量することができ,汚染の早期発見や水環境中ヒ素の動態解明にも貢献するものと考える.
本年度も昨年度と同様,ヒ素特異的蛍光プローブの合成に取り組んだ.また,昨年度に合成したボロンジピロメテンとは別の蛍光プローブ母骨格であるフルオレセインとローダミン6Gを用い,水環境中の溶存有機物との相互作用を調べた.これは実際の水環境試料へ適用する場合に,溶存有機物との相互作用により分析への阻害が考えられるためである.溶存有機物として腐植物質であるフミン酸ならびにフルボ酸を試験に供した結果,フミン酸によるローダミン6Gの蛍光消光作用が大きかった.これはカチオン性のローダミン6Gとフミン酸との静電相互作用により生じ,疎水性斥力により強固になるためだと示唆された.本研究成果は2015年11月に国際誌であるWater Research誌に掲載された.

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Interactions of dissolved humic substances with oppositely charged fluorescent dyes for tracer techniques2015

    • 著者名/発表者名
      A. Hafuka, Q. Ding, H. Yamamura, K. Yamada, and H. Satoh
    • 雑誌名

      Water Research

      巻: 85 ページ: 193-198

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.watres.2015.08.039

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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