アジアのメガシティの劣悪な暑熱環境はそこで生活する市民の熱中症リスクを増加させクオリティオブライフを低下させている。都市は非一様な熱環境場であるが、気象の測定点数が限られており、その実態把握は容易でない。 本研究では、(1)人に装着できる熱環境・装着者の健康状態のリアルタイムモニタリングツール、(2)市民の温熱感覚を用いた環境評価の試みとして温熱感覚収集スマートフォンアプリを開発し、人の動線に沿って熱環境を測定・評価するシステムを構築した。本システムを用いた実都市での温熱生理の被験者実験から、本評価システムが都市熱環境の詳細把握に有用であることが示された。
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