乱流輸送モデルのL-H遷移・Hモード放電時の予測確度向上によるL-H遷移の定量的検証手法の確立を目的として、三次元MHD/乱流フレームワークBOUT++を用いてプラズマ乱流を記述する簡約化MHD方程式にイオン種の径方向の力の釣り合いから径方向電場を決定する機構を取り入れたL-H遷移の第一原理コードの開発を行った。コード内部におけるn=0モードの取扱いに起因すると予想される数値的不安定性からL-H遷移の再現には至らなかったが、(1)周辺径電場シアの形成、(2)周辺乱流輸送レベルの低減、(3)周辺圧力勾配の急峻化、のL-H再現に必要となる機構が確認出来た。
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