研究課題
研究活動スタート支援
本研究の対象である強誘電体BaTiO3はコンデンサーを形成する為の主材料である。このコンデンサーの要望として高誘電率かつ高温領域まで使用できる材料開発が望まれている。本研究では、BaTiO3薄膜に着目し、透過型電子顕微鏡を用いて欠陥構造を解析を実施、薄膜中の組成を精緻に制御することで過去に報告されてきたBaTiO3薄膜よりも大きな誘電率(室温では2000、Tc近傍で10,000)を達成した。これらの結果は、高誘電率BaTiO3薄膜を作製する上で重要な研究指針を示す成果であると結論付けられる。
電子顕微鏡による材料の微細構造解析