指定難病である遺伝性脊髄小脳失調症(SCA)のマーモセットモデルを作出し薬物治療実験を行った。まず、SCAの主な障害組織である小脳へ原因遺伝子を導入させるため、ウイルスベクターを安定的にインジェクション装置と条件をマーモセットで開発し定めた。次に小脳は運動制御中枢であり、SCAによって障害を受けると小脳性の運動失調が現れる。しかしマーモセットで小脳失調を計測する装置が無かったため、それを検出する2種類の行動実験方法を開発した。最後に行動実験で有意に値が悪くなったマーモセットに対して薬物治療実験を行った。薬物治療実験による改善は認められなかったため、実験系を変更して現在継続中である。
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