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2015 年度 実績報告書

環境応答性を獲得したアブラムシの染色体分配機構

研究課題

研究課題/領域番号 26891026
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

小川 浩太  基礎生物学研究所, 生物機能解析センター, NIBBリサーチフェロー (40733960)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード染色体放出 / アブラムシ / 環境応答 / 季節適応
研究実績の概要

本研究課題では、アブラムシが環境依存的に染色体分配様式を変化させ、表現型の異なる仔虫を産み分ける新奇の発生制御機構に着目している。「アブラムシの系統で特異的に獲得された遺伝子」と「X染色体を区別するエピジェネティックな機構」が、アブラムシの環境依存的な染色体分配機構の改変に重要であるという仮説に基づき、アブラムシが単為生殖で仔虫を産み分ける至近メカニズムとその進化的背景の解明を目的として研究を展開している。

昨年度までの研究で当初の到達目標はおおよそ達成できた為、本年度は当初の予定にはなかったCrisper/Cas9によるアブラムシのゲノム編集技術を確立し、これまでにリストアップされた染色体放出への関連が示唆された遺伝子の機能解析を目標に研究を展開した。残念ながらゲノム編集の成功には至たらなかったものの、胎生単為生殖と卵性有性生殖の両方を使い分けるアブラムシ特有の繁殖スステムに適応したコンストラクトのインジェクション法を確立できた。繁殖器官が特殊なアブラムシのゲノム編集においてはこのインジェクション法の確立がブレイクスルーとなるものと期待される。

ゲノム編集による遺伝子の機能解析実験は進行中であるものの、これらは結果が出るまでに時間がかかることが予想される。また当初の目的であった染色体放出機構およびその進化について議論するのに十分なデータが集まったため、これまでの成果をまとめ、現在論文を執筆中である。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] アブラムシ学と生物学:アブラムシ研究の意義とこれから2015

    • 著者名/発表者名
      小川浩太・重信秀治
    • 学会等名
      ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会
    • 発表場所
      愛知県岡崎市 岡崎コンファレンスセンター
    • 年月日
      2015-08-18 – 2015-08-19
    • 招待講演
  • [学会発表] ハルニレフィロキセラOlegia ulmifoliaのゲノム解析から紐解くアブラムシの進化2015

    • 著者名/発表者名
      小川浩太・尾納隆大・山口勝司・重信秀治
    • 学会等名
      日本アブラムシ研究会 第5回研究集会
    • 発表場所
      愛知県岡崎市 岡崎コンファレンスセンター
    • 年月日
      2015-08-07 – 2015-08-08

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公開日: 2017-01-06  

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