1 調査研究活動 2015年6月に研究対象地域(ベトナム紅河デルタ農村3集落)でフィールドワークを実施し、ベトナム紅河デルタ集落の非農業経済活動を支える集落内外のビジネスリーダー及び農業従事者・関係者への半構造化インタビュー調査を実施した。また、紅河デルタの北端、南端と接する地域を訪問し、ビジネスや農業経営の状況について聞き取り調査した。さらに、2015年10月に2015年春作、秋作の集落農業ビジネスに関連する農家インタビューを合計90世帯(30世帯/集落)に対して実施した。 上記フィールドワーク結果については、地域農業経営及び地場産業経営のそれぞれについて、整理・分析を継続している。具体的には、2012年から収集している地域農業経営に関する約4年分のデータを取りまとめ、2016年度成果発表に向けてコミュニティアグリビジネスに関する論文(英語)を執筆し、投稿した。その他、農家による農薬・肥料投入量データの整理・解析を継続している。また、地場産業や集落内における生業に関する3集落のデータについてもとりまとめており、その考察を継続している。それらの研究成果については2016~2017年度の国内外の学会での発表に向けて研究を進める予定である。 2.研究発表 研究対象集落の地場産業・生業に関する調査結果をとりまとめ、その一部について、2015年11月に岐阜県にて開催された「日本村落研究学会第63回(2015年度)大会」で、「ベトナム紅河デルタ農村集落の生業―ドンフー村ツオンフック集落事例分析―」と題し、発表した。また、日本村落研究学会研究通信(244)にて成果を報告した。
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