研究成果の概要 |
ベトナム・ハノイ市郊外に位置する3つの農村集落(A,B,C)の地場産業及び地域農業経営を中心に調査を行い、異質に変容する集落自治の実態を把握した。 具体的には、集落自治機能が維持されている集落Aでは、農業及び地場産業経営の両面でより収益性の高い就業機会が集落内で遍く共有されている。一方、集落自治や集落内の連帯意識が弱まっている地域では、集落内の人々が地域農業経営や地場産業経営面で有機的に連帯する機会が限られ、収入格差が拡大する(集落B)、あるいは、収益性の高い就業機会が少なくなっている(集落C)ことが明らかになった。
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