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2015 年度 実績報告書

麹菌のエンドサイトーシスにおいて機能する新規AAA ATPase複合体の解析

研究課題

研究課題/領域番号 26892022
研究機関九州大学

研究代表者

樋口 裕次郎  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (50732765)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワードAAA ATPase / 黄麹菌 / Aspergillus oryzae / 国菌 / エンドサイトーシス / エイソソーム / 分裂酵母 / S. pombe
研究実績の概要

本研究は、麹菌Aspergillus oryzaeにおいて初めて見出されたエンドサイトーシスに関連するAAA ATPase AipAを中心とした分子機構を明らかにし、真核微生物におけるAAA ATPaseの新たな機能を提案することを目的とした。
まずAipAとの相互作用因子を同定する目的で、in silico解析を行った。その結果、エンドサイトーシスで機能するAoLas17、エイソソーム構成因子のAoPil1とAipAが相互作用することが示唆された。実際に、酵母ツーハイブリッド解析により、AipAとAoPil1の相互作用が確認された。エイソソームは出芽酵母においてエンドサイトーシスと関連することから、AipAがエンドサイトーシスと関連して機能することが示唆された。
次にAopil1オルソログであるAspergillus nidulansのpilA破壊株がエルゴステロール生合成阻害剤のイトラコナゾールに耐性になるという知見を利用し、aipA破壊株の表現型解析を行った。その結果、aipA破壊株はイトラコナゾールに感受性になることがわかった。以前に、エンドサイトーシス関連因子であるaipCの破壊株もイトラコナゾール感受性になることを明らかにしており、AipAがエンドサイトーシスにおいて機能することが強く示唆された。
最後に、モデル真核微生物である分裂酵母におけるAipAオルソログ、knk1およびSPAC328.04の解析を行った。その結果、SPAC328.04破壊株においてaipA破壊株同様のイトラコナゾール感受性が確認された。しかし、knk1破壊株ではその表現型は見られず、knk1とSPAC328.04が異なる機能を有することが示唆された。さらに、SPAC328.04破壊株は低温かつ高カルシウム濃度条件で感受性を示した。これにより、SPAC328.04をace1(AAA ATPase required under stresses of calcium, cold and ergosterol biosynthesis inhibitor)と名付けた。今後はAipA、Ace1のさらなる詳細な機能解析を行っていく。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 真核微生物におけるAipA様AAA ATPaseの機能解析2016

    • 著者名/発表者名
      樋口 裕次郎, 柿本 健一, 宋 原準, 竹川 薫
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2016-03-29
  • [学会発表] 黄麹菌Aspergillus oryzaeにおけるエンドサイトーシス関連AAA ATPase AipAと相互作用する因子の解析2015

    • 著者名/発表者名
      柿本 健一, 竹川 薫, 樋口 裕次郎
    • 学会等名
      第15回糸状菌分子生物学コンファレンス
    • 発表場所
      ルミエール府中
    • 年月日
      2015-11-19
  • [学会発表] 黄麹菌Aspergillus oryzaeにおけるAAA ATPase AipA相互作用因子の探索2015

    • 著者名/発表者名
      柿本 健一, 竹川 薫, 樋口 裕次郎
    • 学会等名
      第52回化学関連支部合同九州大会
    • 発表場所
      北九州国際会議場
    • 年月日
      2015-06-27

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公開日: 2017-01-06  

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