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2014 年度 実績報告書

メロンと近縁野生種間の種間交雑における生殖隔離の発生機構及び克服法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26892023
研究機関佐賀大学

研究代表者

松本 雄一  佐賀大学, 農学部, 講師 (80538265)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワードメロン / 生殖隔離 / 種間交雑 / 育種学
研究実績の概要

メロン系統としてMR-1、Charentais-T、Isabelle、Piel de Sapo、冬系3号、黄金9号、金俵、WMR29、AR-5を、Cucumis属野生種としてC. hystrix、C. anguria、 C. meturiferus、C.africanus、C.myriocarpusを供試し温室内で栽培を行った。
これらについて、相互交配を行い、受粉後8時間目の雌蕊について蛍光顕微鏡下で観察を行い、花粉粒の発芽割合、花粉管の伸長距離、花粉管の肥大や旋回・カロースプラグの破裂等の形態的特徴について明らかにした。
その結果、C. hystrixの花粉管はメロン花柱内においてC. myriocarpus花粉管よりも伸長し、C. anguriaやC. metuliferusと同程度であった。C. anguria及びC. metuliferusは高温下受粉など条件次第では受精が可能であり、C. hystrixとメロンとの交雑においても受精が可能となることが期待できる結果であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究に使用する実験機器の導入に時間がかかり、暖候期にしか栽培できない本実験植物の栽培期間が短くなってしまったため。

今後の研究の推進方策

残りの期間で当初の計画を達成できるよう、栽培面積を拡大し定植株数を増やしていく。
国内外のメロン10系統程度および野生種C. hystrix、C. anguria、 C. meturiferus、C.africanusなどを用い、種間交雑後の花粉管伸長結果から不調和性の発現時期ならびに部位についても解明する.また、C. hystrixとメロンや野生種との種間交雑において不調和性程度等に対するよる高温効果の差異が存在するのかについて調査を行う.
さらに、胚救済のため種間交雑により着果した果実について受粉後5~20日後に採取し胚珠を摘出し、パラフィン切片法により受精胚の形成を確認しながら胚崩壊の開始時期について特定を行う.胚救済に向けた最適培養条件を明らかにするため、崩壊前の雑種胚を用い、ウリ科植物の様々な培地や培養条件の調査を行い、胚の発達やカルス形成等に及ぼ
す影響を明らかにする.カルス形成後についても再分化に向けた培養条件を検討し、植物体の再生に向けた最適条件を解明する.植物体が再生できないなど計画通りに進まないときにはC. hystrixやメロンの自殖幼胚を用いた調査を行い、C. hystrixの幼胚時の効
果的な培養条件を確立させ将来の研究に向けた知見とする.

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公開日: 2016-06-01  

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