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2014 年度 実績報告書

タンザニアにおける妊婦中心の出産準備教育の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26893006
研究機関北海道大学

研究代表者

藤田 和佳子  北海道大学, 大学院保健科学研究院, 助教 (10732753)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード出産準備教育 / 国際情報交換 / タンザニア
研究実績の概要

平成27年3月16日~3月20日の5日間に渡り、タンザニア、ダルエスサラームのムヒンビリ保健医療大学の助産学教員2名と研究計画書の作成及び現地の倫理申請手続きに関する申し合わせをムヒンビリ保健医療大学内で行った。妊産婦の「出産準備教育」に関するニーズ調査とそれに基づく「出産準備教育」の実施計画、及び評価に関して具体的にスケジュールと現地通貨での予算計画を立案した。調査場所となるクリニックの候補も選定した。現地の実状をよく知る助産教員のアドバイスを受けて、研究計画の内容変更を幾つか行った。出産準備クラスは、1回の実施ではなく数回実施することとした。また、「出産準備教育」の評価方法としては、トレーニングを実施した妊婦のケース群と実施しないコントロール群に分け、産痛に対するコントロール感と出産への満足度をVAS(Visual Analogue Scale)の評価スケールを用いて、量的に分析できるように設定した。また、ケース群の産婦の中から数名に対し、自宅でインタビューを行うこととした。研究計画書は、インフォームドコンセントシート、インタビューガイドを含み、現地の国語であるスワヒリ語に翻訳したものを全て作成した。タンザニアの倫理申請機関は3つあり、National Institute for Medical ResearchとTanzania Commission for Science and Technology及びムヒンビリ保健医療大学の倫理審査委員会である。現在、その3つの機関に研究計画書を申請する準備を行っている。日本で作成した研究計画を現地で修正したことは、実現可能性や現地のニーズに合ったものかどうかを確認するのに有益であった。特に、出産前教育は全く実施されていないことを再確認し、現地の助産師と研究の意義があるとの合意が得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成26年にエボラ出血熱のアフリカ諸国への感染拡大が懸念されたため、タンザニアでの打合せ実施の渡航時期を見合わせた。研究代表者は臨床実習に引率する教員であるため、医療機関や学生への影響を考えると、渡航予定を大幅に延長せざるを得なかった。そのために、当初の計画よりかなり進行が遅れている。現在は、タンザニアへのエボラ出血熱の感染拡大はなく、当初予定より遅れた実施計画を迅速に遂行していく予定である。

今後の研究の推進方策

①タンザニアにおける研究倫理審査への研究計画書の完成、②倫理申請(4月)、③倫理審査の承認を得られ次第、ニーズ調査の実施(5~6月)、④ニーズ調査の分析(6~7月)、⑤出産準備教育クラスの教材開発(8~9月)、⑥実施(12~1月)、⑦評価(2~3月)
倫理申請の結果を得るのに時間がかかることも予測される。発展途上国であるタンザニアでは、物事の進捗度が遅いため、予定が延長する可能性があるが、現地の研究協力者と連絡を密に取りながら、期限内に評価まで行えるように研究推進のスケジュール管理をしていく。

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公開日: 2016-06-01  

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