副腎球状層細胞において特異的にGFPを発現するトランスジェニック(Tg)マウスの作製を試みた。具体的には、アルドステロン合成酵素CYP11B2遺伝子座にGFPを組み込んだBacterial artificial chromosomeを用い、4系統のTgマウスの作製に成功した。また、副腎腫瘍に由来するH295R細胞を用いてAngiotensin II (Ang II)に応答する遺伝子を質量分析により探索した。その結果、解糖系関連酵素PFKPの発現がAng II刺激に応答して上昇することが明らかとなった。これらの結果は、副腎細胞においてAng IIが解糖系に影響を与えることを示唆するものであった。
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