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2015 年度 実績報告書

低用量バゾプレッシン投与が成育限界児の臓器血流に与える影響の解析

研究課題

研究課題/領域番号 26893013
研究機関東北大学

研究代表者

渡邊 真平  東北大学, 大学病院, 助手 (70509413)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード早産児 / バゾプレシン / ヒツジ
研究実績の概要

本研究では成育限界期のヒツジ胎仔に低用量バゾプレシンを投与し,その主要臓器の血流量ならびに抵抗値の変化を解析することによって,成育限界児の相対的副腎不全に低用量バゾプレシンを投与した場合の安全性と有効性について考察することを目的とした.
平成27年度に慢性実験系のもとで子宮内のヒツジ胎仔5例(96.2±0.4日,平均妊娠日齢±SD,ヒト妊娠26週相当)に対して,ヒトでの臨床投与量と同等な低用量バゾプレシン量0.20±0.05mIU/kg/minを持続点滴した.結果は脳,心筋,副腎,腎,小腸,その他の臓器でバゾプレシン持続投与前後に有意な血流量の変化や血管抵抗の変化を認めなかった.これは,これまで報告されている血流の再分配が低用量バゾプレシン投与では誘導されなかったことを示している.
次に各臓器の血流量・血管抵抗と主要動脈の超音波ドップラー波形から得られるresistance index (RI:血管抵抗の指標) との関連性を解析することによって,RIが臨床で低用量バゾプレッシンを安全に使用するための指標となるかどうかを検討した.成育限界期のヒツジ胎仔肺は著しく未熟であるため人工呼吸器では管理できない.そのため本研究ではポンプレス人工胎盤システムを出生後に装着させてデータを採取した.
ポンプレス人工胎盤システムを装着したヒツジ胎仔6例(103.3±2.2日,ヒト妊娠28週)に対して,バゾプレシン0.67±0.38mIU/kg/minを持続点滴し,投与前後の中大脳動脈と腎動脈のRI値とcolored-microsphere法で算出したそれぞれの血管抵抗値の相関を調べた.結果は中大脳動脈の相関係数|r|=0.0428,腎動脈の相関係数|r|=0.3142で相関を認めなかった.この結果から,低用量バゾプレシン投与時にRIは血管抵抗の指標とはならないと考えられた.

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 低用量バゾプレシン持続点滴は胎児に血流再分配を誘導できるのか?2016

    • 著者名/発表者名
      渡邊 真平
    • 学会等名
      第26回バゾプレシン研究会
    • 発表場所
      東京都新宿区 慶應義塾大学病院
    • 年月日
      2016-01-09
  • [学会発表] 低用量バゾプレシン持続点滴は胎児に血流再分配を誘導できるのか?2015

    • 著者名/発表者名
      渡邊 真平
    • 学会等名
      第9回新生児内分泌研究会
    • 発表場所
      東京都千代田区 砂防会館
    • 年月日
      2015-09-27

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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