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2014 年度 実績報告書

摂食嚥下機能の発達を促すための舌機能訓練法の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 26893023
研究機関東北大学

研究代表者

橋本 恵  東北大学, 大学病院, 医員 (80733774)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード摂食機能療法 / 発達障害 / Down症候群 / 舌圧
研究実績の概要

舌の機能的な発達遅延により準備期から口腔期に問題を有する発達障害児者に対する効果的な摂食機能療法に資するため、本研究では視覚的フィードバックを用いた舌の筋機能訓練を開発、Down症者に応用し、その効果を嚥下時舌圧による舌機能の客観的評価、舌の挺出状態の観察評価、食塊の口腔内残留の状態によって判定することを目的とする。
バルーン型の舌圧測定器から得られるリアルタイムの測定値を患者の知的能力に合わせて視覚的にフィードバックできるシステムの開発を目指し、本年度はその前段階として岩手大学工学部機械システム工学科の協力により、バルーン型の舌圧測定器から得られる測定値をリアルタイムで経時的にグラフ化して視覚的にフィードバックするプログラムを製作した。舌機能向上を図る方法のひとつとして舌の間接訓練が挙げられるが、機能訓練によって食べる楽しみが損なわれてはならないことは基本であり、楽しんで訓練を行うことができるよう舌の機能訓練をゲーム仕立てにすることには、意義がある。
バルーンを舌と口蓋で押し潰す際に目標とする圧力値の設定については、接触センサーシステム(スワロースキャン、ニッタ)を用いた先行研究にて、Down症者9名の口蓋正中前方部における5ml水嚥下時の舌圧最大値が3.3±3.0kPa(平均±SD)、健常者10名の同部位における5ml水嚥下時の舌圧最大値が15.2±7.5kPaであることを確認しており、これらの結果を基にプロトコールの検討、作成を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

舌圧測定器から得られる測定値をリアルタイムで情報処理する際に必要となるプログラムの製作に予定よりも時間を要し、舌機能訓練システムの開発が終了していないため、倫理委員会への実験計画書の提出が遅れている。

今後の研究の推進方策

バルーン型の舌圧測定器から得られる測定値を用いて舌機能訓練をゲーム仕立てにするシステムを引き続き製作する予定である。その後、倫理委員会に実験計画書を提出、承認を得た上で健常者、Down症者を対象として舌の筋機能訓練を実施し、訓練効果の検証を行う予定である。

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公開日: 2016-06-01  

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