本研究は、精神疾患をもつ母親が自身の体調を管理しながら行う育児を促進する看護援助指針を作成することを目的とした。精神疾患をもちながら乳幼児の育児をしている母親とその家族員に対し、体調管理をしながら行う育児とサポートについて面接調査を行った。サポート体制によって母親の体調管理、育児、子どもの成長発達に相違がみられ、家族員のサポートが重要だった。また、家族員も母親へのサポートを継続するためには、周囲のサポートや理解を必要としていた。母親の体調管理を基盤とし、体調に合わせて育児をすること、母親役割を認識できることが重要であり、また、家族員に対するサポートも重要であることが示唆された。
|