FANTOM5プロジェクトにより公開された17種のNSCLC細胞株と16種の正常肺上皮肺胞のCAGEデータを比較し、NSCLCに極めて特異的に発現するMYEOVを同定した。siRNAによるノックダウンにより、MYEOVがNSCLCの増殖・上皮間葉転換・浸潤に寄与していることが明らかとなった。またMYEOVの発現はDNAメチル化に大きく依存していた。予後解析ではMYEOV高発現群では有意に予後不良であった。MYEOVは治療ターゲットや予後予測のバイオマーカーとして極めて有望であり、今後の臨床への応用が期待される。
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