全身性強皮症(systemic sclerosis; SSc)は皮膚硬化と内臓諸臓器の線維化を主徴とする予後不良の自己免疫疾患であり、我が国の特定疾患(いわゆる難病)に指定されている。病態発生の機序は未だ不明瞭であり、更なる研究の発展と、新たな治療法の開発が急務である。今回申請者らはSScモデルマウスを用いて制御性B細胞の役割について検討した。その結果、制御性B細胞は抗原特異的な機序でSScにおける免疫異常を抑制することが示唆された。SScにおける新たな治療法の一つとして、制御性B細胞は有望であると考えられた。
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