研究課題/領域番号 |
26893083
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
堀水 慎 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (00736598)
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研究期間 (年度) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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キーワード | Platelet-rich fibrin / 培養骨膜シート / 骨再生療法 |
研究実績の概要 |
1)細胞増殖分化に及ぼす影響の検討 In vitroでPRF上にヒト培養骨膜シートを移植し、増殖・分化について評価した。SEM観察では骨膜細胞のフィブリン線維上への増殖遊走が確認された。組織学的評価では、PRF内に一部の細胞が侵入しており、アルカリフォスファターゼ活性陽性を呈した。一方、RT-PCRによるアルカリフォスファターゼ、オステオポンチンの上昇は見られなかった。マイクロCT評価により、石灰化物形成の増加が見られた。 2)骨再生能への影響の検討 ヌードマウス背部皮下への骨膜シートとPRFの複合化移植により、コントロールと比較し骨膜シート周囲のコラーゲン沈着の増加をみとめた。さらに、頭蓋骨にトレフィンバーで形成した骨欠損部への移植において、有意な骨再生促進効果を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
細胞培養と動物実験による骨形成の評価の過程でPRFによる増殖因子に加え、細胞の局在が分化促進作用に強く影響を与えることが予想されたため、実験手法の見直しを行い、蛍光色素を用いた細胞追跡実験を新たに計画、遂行したため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度行った実験の再現性を確認することに加え、その作用機序におけるパスウェイ解析を行う。動物実験においては骨再生部位における細胞局在と血管新生に及ぼす影響を評価する。
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