未だ達成されない アレルギー発症予防法の開発を目指すため、エンドトキシン(LPS) によるアレルギー減弱機構と週齢による影響解明を目的とした。まず、 LPS を用いた衛生仮説に基づくアレルギー減弱マウスモデルを確立し、本モデルのアレルギー減弱には幼少期における LPS 暴露 (感染様刺激)が重要であることを見出した。さらに、感染様刺激は抗原の所属リンパ節への移行を抑制したため、抗原提示細胞に着目した。感染様刺激は骨髄由来抗原提示細胞による 一酸化窒素 (NO) 産生能を増強し、抗原取込み能を抑制していることを見出した。
|