• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

家族性高コレステロール血症の新規原因遺伝子の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 26893094
研究機関金沢大学

研究代表者

多田 隼人  金沢大学, 大学病院, 助教 (90623653)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード家族性高コレステロール血症 / エクソーム解析
研究実績の概要

遺伝子診断が未確定の家族性高コレステロール血症例に対して網羅的遺伝子解析法(エクソームシークエンシング法)で未解明の原因分子を同定し、その機能を明確とすることを目的とした研究である。このような極端な症例・家系に対して昨年度に引き続き、全エクソームシークエンシング法を用いて網羅的遺伝子解析を遂行した。その中で、本症は通常優性遺伝形式を呈する(両親のいずれかに同様の臨床像が認められる)が、劣性遺伝形式を呈する(両親に臨床像が認められない)家系を同定し、本家系に対して全エクソームシークエンシング解析を行った。新規分子の同定には至らなかったものの、LDL受容体にいわゆるde novo変異(c.1136G>A or p.Cys379Tyr)が確認された(両親に同変異は認められなかった)。このような突然変異は全エクソーム領域にわたり、本変異のみであった。これにより、LDL受容体においてこのような突然変異が起こり得ること、さらにはこのような突然変異により本症臨床像を呈すること、全エクソーム領域において突然変異は1個のみであったことを示した。本症においてこのような報告は世界初であると思われる。また、全エクソーム領域の中で、突然変異は1個程度起こり得ることは、これまでの網羅的遺伝子解析により推定されていたが、我々の解析においてこの現象を再現することができた。人類遺伝学的にも貴重なデータであると思われる。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] A de novo mutation of the LDL receptor gene as the cause of familial hypercholesterolemia identified using whole exome sequencing2016

    • 著者名/発表者名
      Tada H, Hosomichi K, Okada H, Kawashiri MA, Nohara A, Inazu A, Tomizawa S, Tajima A, Mabuchi H, Hayashi K
    • 雑誌名

      Clinica Chimica Acta

      巻: 453 ページ: 194-196

    • DOI

      10.1016/j.cca.2015.12.028

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] A rare coincidence of sitosterolemia and familial Mediterranean fever identified by whole exome sequencing2016

    • 著者名/発表者名
      Hayato Tada
    • 学会等名
      第80日本循環器学会学術集会
    • 発表場所
      仙台国際会議場 (宮城県仙台市)
    • 年月日
      2016-03-18 – 2016-03-20
  • [学会発表] A rare coincidence of sitosterolemia and familial Mediterranean fever identified by whole exome sequencing2015

    • 著者名/発表者名
      Hayato Tada
    • 学会等名
      American Heart Association 2015 Scientific Sessions
    • 発表場所
      Orlando FL, USA
    • 年月日
      2015-11-07 – 2015-11-11
    • 国際学会
  • [学会発表] Whole Exome Sequencing in 23 Families with Familial Hypobetalipoproteinemia2015

    • 著者名/発表者名
      多田 隼人
    • 学会等名
      第60回日本人類遺伝学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル (東京都新宿区)
    • 年月日
      2015-10-14 – 2015-10-17
  • [学会発表] Coronary Plaque Burden Assessed with Coronary Computed Tomography Angiography Predicts Future Coronary Events in patients with Familial Hypercholesterolemia2015

    • 著者名/発表者名
      Hayato Tada
    • 学会等名
      第79日本循環器学会学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場 (大阪府大阪市)
    • 年月日
      2015-04-24 – 2015-04-26

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi