【目的】炎症に関与する分子の一つであるCCL2の受容体CCR2を阻害する作用を有するプロパゲルマニウム(PG)の糖尿病性腎症に対する有効性および安全性について検討した。【方法】多施設共同・無作為割付・非盲検・並行群間比較試験とした。対象となる2型糖尿病性腎症例のうち、試験薬群はPGを52週間にわたり30mg/日で内服した。【結果】9施設より29例(男性22例、女性7例、平均年齢61歳)が登録された。試験薬の安全性について、現時点では試験薬との因果関係が示唆される有害事象の発生はみられていない。【結論】2型糖尿病性腎症に対して、PGの有効性および安全性について検討するための臨床研究を開始した。
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