• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

新規可溶化剤と溶液NMRを用いた薬剤耐性S31N変異体M2チャネルの構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 26893117
研究機関京都大学

研究代表者

河野 健一  京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 研究員 (70732874)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード可溶化剤 / M2プロトンチャネル / S31N変異体 / 溶液NMR / A型インフルエンザウイルス / アマンタジン耐性 / 二量体
研究実績の概要

(1) 無細胞合成系を用いたM2タンパク質合成の条件検討 / ウェスタンブロットで、His6タグとFactor Xaサイトを付加したM2タンパク質(His6-Xa-M2)の発現を確認することが出来た。しかしながら、生体膜上でM2タンパク質はジスルフィド結合により二量体を形成しているのに対して、無細胞合成系では大部分が単量体で存在していることが分かった。酸化型と還元型グルタチオンを様々な比率で混ぜ合わせて二量体形成を促進させたが、結果は好転しなかった。還元剤DTTを含まない合成キットでは二量体形成がやや促進されたが、大幅な改善には至らなかった。加えて、キット間で実験結果の再現性を取ることが難しく合成量も芳しくなかったため、無細胞合成系を断念して大腸菌での合成系に切り替えた。
(2) 大腸菌を用いたM2タンパク質合成の条件検討 / 上記のHis6-Xa-M2を大腸菌で様々な条件検討を行ったところ、大量発現の確立に成功した。しかしながら、依然として二量体形成が完全でないことと、Niカラムを用いた精製法では不純物を完璧に取り除くことが出来なかったことから、二量体形成の促進および目的タンパク質の純度向上が課題として残った。
(3) 大腸菌を用いたM2タンパク質合成の条件検討 / 二量体形成を促進するために自己会合型コイルドコイル(ERE4)をM2タンパク質に導入した(非常に親和性が高く、Kd値はサブnMオーダーと予測される)。純度を向上させるために、His6タグとStrepタグの両方を用いて様々なバリエーションのM2プラスミドを作製した(例:His6-Strep-ERE4-Xa-M2, Strep-ERE4-Xa-M2など)。しかしながら、申請者のポストの任期切れにより異動を余儀なくされ、半年間を残して研究を中断せざるを得なくなった。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi