研究課題
①健常眼におけるAO-SLOの撮影:平成26年度に撮影した健常眼の経時的変化を検討するため、再度同一被験者でAO-SLOの撮影を行い、健常眼における同一部位での変化量に関するデータを蓄積した。早期加齢黄斑変性患者と年齢をマッチさせた30眼の計測・解析を行った。②早期加齢黄斑変性患者眼におけるAO-SLOの撮影:平成26年度からの継続で、早期加齢黄斑変性患者眼(28眼)における黄斑部視細胞の細胞密度、細胞形態に関するデータの蓄積・解析を行った。特に病変境界部位での変化量に関するデータを蓄積した。③細胞形態と機能の相関に関する検討:開発した視細胞形態解析ソフトの改良として、視細胞自動検出アルゴリズムの改善を行った。実際の早期加齢黄斑変性患者における視細胞の形態変化・密度低下・配列不正と網膜各層の菲薄化・網膜感度低下の関係を検討した。④AO-SLOによる早期加齢黄斑変性治療効果判定プログラムの開発:AO-SLOから得られた正常眼および早期加齢黄斑変性の病理眼データから、早期加齢黄斑変性の治療の効果判定の有用性について検討した。早期加齢黄斑変性の段階から、視細胞密度・網膜感度は低下していて、特に大型のドルーゼン・pseudodrusen部位における視細胞密度・配列異常は進行性であることが明らかとなった。そこで同一部位の視細胞形態の変化をとらえるフォローアップモードを開発した。このフォローアップモードを使用することにより、従来の検査方法よりも短期間で治療の効果判定を行うことが可能となった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Am J Ophthalmol
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Sci Rep.
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http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~ganka/html/kenkyu/kenkyu/imaging.htm