本研究は、EGFR遺伝子変異を有する肺癌に対し、EGFR-TKIsに抗EGFR抗体、血管新生阻害薬などを併用し、集学的にEGFRを阻害することで耐性を克服し、長期的に肺癌のコントールが可能かどうか検証することを目的としている。 初年度は、特にEGFR-TKIsへの獲得耐性の主要因となるEGFRT790M遺伝子変異を有する腫瘍への治療効果を検証した。 EGFRT790M変異を有する肺がん細胞株を用いたゼノグラフトモデルで治療効果を検証したところ、3剤併用療法のみ再現性を持って病理学的な奏功が得られることがわかった。 これらの結果を、アメリカ癌学会(AACR 2015, フィラデルフィア)で報告した。
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