研究課題
EGFR遺伝子変異を伴う肺癌は,日本人の非喫煙者に発生する肺がんの半数以上を占め,非常に重要な疾患群である。EGFRチロシンリン酸化阻害薬(TKIs)は,がんの直接的な原因であるEGFRの増殖シグナルを阻害することで劇的な効果を示すものの,獲得耐性が生じることが未解決の課題である。その耐性機序の50-60%は,耐性遺伝子変異であるEGFR T790Mであることが知られている。本研究では,EGFR遺伝子変異を有する既知の肺癌細胞株のマウス皮下腫瘍モデル,遺伝子改変マウスおよび患者組織の直接移植モデルを用い,EGFR-TKIs,抗EGFR抗体および血管新生阻害薬を併用し集学的にEGFRを阻害することで耐性を克服するのみならず,長期的な肺癌の制御,治癒を目指した治療戦略の基礎的検討を行い,臨床試験のための基礎データ収集することを目的とする。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Oncotarget
巻: 6 ページ: 42717-32
10.18632/oncotarget.3956