本研究では、Rab14とCCN2の結合様式を明らかにし、両者の相互作用が細胞内の小胞輸送に及ぼす影響や、骨・軟骨の細胞または組織に与える生理的作用を検証することを目的とした。 初年度では、Rab14がCCN2のIGFBPドメインに結合すること同定し、両者が細胞内で共局在することで小胞輸送を制御することを明らかにしてきた。本年度は、Rab14およびCCN2の発現あるいは機能を抑制することで、軟骨細胞の小胞体ストレスが上昇し、プロテオグリカンの分泌が減少することを示した。これらの結果から、Rab14とCCN2は細胞内で相互作用し、軟骨細胞の基質産生を制御していることが示唆された。
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