研究実績の概要 |
マウス肺からの気管支肺胞幹細胞(BASCs)の誘導に関しては、8-12週例のGFPマウス肺を摘出・細切し、細胞塊としての採取はプロトコール通り行えた。その細胞塊を以下の1次抗体(Sca-1-FITC,CD31-APC,CD45-APC, DAPI)を用いてフローサイトメトリーによる単離を試みたが、もともと非常にわずかな割合であるBASCs細胞群の分離・採取ができなかった。現在、抗体の変更などの条件設定を変えつつ再度実験継続中である。同時にNaphthalene誘導終末細気管支誘導モデルを作成した。8-12週例のB6マウスに200㎎/kg腹腔内投与2日後、終末細気管支のクララ細胞は選択的に広範囲にわたり障害され、経時的に経過を見た結果、3週間後にはおおむね気道上皮が修復された像を確認することができた。終末細気管支障害モデルに関しては安定したモデルを作成することができた。さらに、iPS細胞からのBASCsの誘導に関しては、iPS細胞の取り扱いを開始し、内胚葉系に分化誘導できるように増殖因子と条件設定を変えつつ、試みている段階である。
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