シンバスタチンは骨形成を促進する薬剤として広く知られている。そこで、薬剤徐放能を発揮する乳酸グリコール酸重合体(PLGA)からなる薬剤徐放カプセルを作製し、シンバスタチンを封入した。徐放期間による骨形成促進作用の違いを知るために、2種類の異なる徐放プロファイルを有するカプセルを作製し、それぞれ足場材料としてキトサンと混練した。マイクロカプセルでは徐放期間は約1カ月間であったが、ナノカプセルでは初期の段階で放出していた。ラット頭蓋骨を用いた動物実験により、骨形成促進作用の比較を行ったが、継続的にシンバスタチンを徐放し続けたマイクロスフェア・キトサン混合体では有意に骨形成促進効果が認められた。
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