研究課題
慢性掻痒時の脊髄後角アストロサイトSTAT3依存的に発現増加する分子としてLCN2を同定した。免疫組織染色法を用いた結果、LCN2は脊髄後角アストロサイトで高発現していることが分かった。初代培養アストロサイトの培養上清においてもLCN2が検出され、STAT3の阻害薬の前処置により検出量が減少することがわかり、LCN2がアストロサイトから放出されうる因子であることが示唆された。慢性掻痒モデルマウスのDRGにおいて、mRNAレベルで発現増加していたIL-6ファミリーサイトカインが、脊髄後角において蛋白レベルでも増加していることが分かった。当該分子を初代培養アストロサイトに処置したところ、LCN2の発現量、放出量ともに有意に増加した。また、当該分子処置によってSTAT3の活性化が起こることや、STAT3の阻害薬の前処置によって放出量の増加が抑制されることもわかった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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実験医学
巻: 34 ページ: 87-90
Nature Medicine
巻: 21 ページ: 927-931
10.1038/nm.3912
新着論文レビュー
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