研究成果の概要 |
我々はマウス顆粒球系・単球系前駆細胞(GMP)をVcam-1とM-CSFRの発現パターンにより3つの亜分画にわける事に成功した。これらの純化した亜分画による機能解析の結果、Vcam-1hiM-CSFR-GMPはその分化能力が好中球系に極めて限定的であることが確認され、マウス好中球系統特異的前駆細胞(NeuP)と定義した。同分画を用いた網羅的遺伝子解析の結果、GMPより好中球特異的な遺伝子(G-CSFR, Gfi-1)の発現上昇と単球系関連転写因子(Irf8, Klf4)の発現低下を伴い、好中球への系統決定がなされるという分化機構を解明した。
|