雄性ニホンシロウサギの左右脛骨にインプラント体を埋入し各インプラント体に荷重負荷を行った.実験群は荷重負荷しないコントロール群の他に20N群,40N群,60N群の計4群とした.組織標本を作製し形態計測学的検討を行った.また,ウサギ脛骨のCTデータから3DFEMモデルを作成し骨内応力や骨内ひずみについて解析を行った. 長管骨に埋入したインプラントにおいては,インプラント周囲骨は過大な応力に対する生体反応として補償的な骨量の増加を行うことが示唆された.しかしさらに大きな荷重が負荷された場合には骨の増加が起こらなかったことより,この反応には応力あるいはひずみによる閾値が存在する可能性が示唆された.
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