Spry2siRNAを導入した1-17細胞にbFGF+EGF刺激を加えたところ、対照群と比べて有意に細胞増殖が亢進した。一方、Col1、ALP、BSP、Runx2のmRNA発現が著しく減少したため、ALP活性への影響を検討したところ、ALP活性は対照群に比べて有意に減少した。次に、Spry2の抑制が歯根膜細胞の遊走にどう影響するのかを検討したところ、対照群と比べて有意に細胞遊走が亢進した。また、Spry2siRNA細胞は対照群と比べて有意にRac1の活性化、AKT/PI3Kのリン酸化が亢進されていた。さらに、Fアクチンを蛍光染色してみるとアクチンの集積とラメリポディア形成の促進が確認された。
|